🍷 Wine
2026年4月18日
クロフク編集長
Cono Sur
この値段でこのクオリティはおかしい
こんにちは、クロフク編集長です。今回は、僕が「これは紹介しないわけにいかない」と思い続けてきたワインブランドについて書きます。その名はコノスル——チリ・コルチャグア・ヴァレーに拠点を置く、あの自転車ラベルのワイナリーです。
コノスルは1993年、チリの名門ヴィーニャ・コンチャ・イ・トロが設立した独立ワイナリーです。「Cono Sur(コノ・スル)」とは南米大陸の円錐形シルエット「南方の円錐」を指す言葉。コルチャグア・ヴァレーのチンバロンゴに本拠地を持ち、チリ全土の主要産地に10か所のエステートを展開しています。
象徴的な自転車のラベルは、ブドウ畑を自転車で巡る農業従事者たちへの敬意と、持続可能なワイン造りへの姿勢を表しています。「BICICLETA(ビシクレタ)」とはスペイン語で「自転車」の意味。1999年からオーガニック農法を取り入れ、環境への配慮を実践してきたコノスルの哲学が、そのラベルに刻まれているんです。
そしてもうひとつ、コノスルには大きな歴史があります。チリで初めて高品質なピノ・ノワールを造り、世界に輸出したワイナリー——それがコノスルなんです。今や世界中で愛されるチリのピノ・ノワールの礎を築いた存在として、その名は世界的なワイン業界に刻まれています。
今回は赤ワイン、白ワイン、スパークリングワインから、手頃に楽しめるおすすめの5本をご紹介します。
① コノスル ピノノワール ビシクレタ レゼルバ
タイプ:赤ワイン
コノスルと言えば、まずこれを外すわけにはいきません。チリで最初に高品質ピノ・ノワールを輸出した記念碑的ブランドが、手頃に楽しめるビシクレタシリーズとして世に送り出した一本。チェリーやラズベリーなどの赤い果実が香り立ち、そのキャラクターはとても親しみやすく、コスパのよさが際立っています。
口に入れた瞬間、やわらかいタンニンがするりと広がります。赤果実の甘みとほんのりスパイスのニュアンスが重なり、ミディアムボディの軽やかさの奥に、思いのほかしっかりとした余韻が残ります。ブルゴーニュ的な繊細さをチリの太陽が後押ししたような、その飲み心地は一度体験したら忘れられません。
ピノ・ノワール入門にも、気軽な日常の赤にも。鶏肉のソテー、パスタ、チーズとの相性も抜群です。「チリワインってこんなに旨いの?」と思わずつぶやいてしまう、そんな一本。まずはここから試してみてください。
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② コノスル メルロー ビシクレタ
タイプ:赤ワイン
チリ・セントラル・ヴァレーの恵まれた日照と温暖な気候が育んだメルロー。使用品種はメルロー85%にカベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、マルベックをブレンドした複雑な構成です。フルボディながら果実の凝縮感とまろやかな口当たりが両立していて、日常に溶け込む柔軟さを持っています。
グラスに注ぐと、プラムやブラックチェリーの甘い香りに、わずかなチョコレートとバニラのニュアンスが漂います。口の中でなめらかに広がるフルボディは、じんわりと体に染み渡る温かさがあります。飲み終わったあとも、心地よい余韻が長く残る、まさに飲みごたえのある一本です。
牛肉のステーキ、ラムチョップ、ビーフシチューなど肉料理との相性は言わずもがな。「赤ワインって難しそう」という方の最初の一歩にも、自信を持っておすすめできます。日常のテーブルをほんの少し豊かにしてくれる、頼りになる一本です。
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③ コノスル ソーヴィニヨン・ブラン
タイプ:白ワイン
ソーヴィニヨン・ブラン100%の辛口白ワイン。チリのフレッシュな風が吹き抜けるような爽快感が持ち味で、青草やハーブのアロマと柑橘系の香りが重なり合った、このブドウ品種ならではの個性が存分に発揮されています。気軽に楽しめるのに、品質は侮れません。
ライムやグレープフルーツの香りが鼻腔を抜けたあと、すっきりとした酸味が口いっぱいに広がります。後味には青みがかったハーブのニュアンスが残り、「あ、もう一口」と自然に手が伸びる爽やかさがあります。余計なものを足さない、素直な旨さがここにはあります。
魚介料理、寿司、天ぷら、カルパッチョと相性抜群。意外なほど和食とも馴染みます。暑い季節にしっかり冷やして飲むと、これ以上ない爽快感を味わえます。白ワインの入門にも、ベテランの日常にも、どちらにも応える一本です。
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④ コノスル リースリング
タイプ:白ワイン
チリ南部・ビオビオ・ヴァレーで育ったリースリング100%。ドイツを代表するこの品種をチリの土地で表現するという挑戦から生まれた一本で、やや辛口の飲み口に適度な酸味とほのかな甘みが同居した、なかなか個性的なキャラクターの持ち主です。コノスルが先駆けて輸出したことでも知られる品種のひとつです。
白桃やアプリコット、ライムの香りが重なり、ほんのり甘いフルーツのイメージで始まります。しかし飲み込むと、きりっとした酸がすっと線を引くような余韻が広がり、食欲を刺激します。甘さと辛さのはざまで遊ぶような、飲み手を飽きさせない構造が面白い。
スパイシーなアジア料理——タイカレーやエスニック料理との相性が抜群です。チーズプレートやフルーツと合わせるのも最高。白ワインにほんのり甘みがほしい日、ちょっと違うものを飲んでみたい日に、ぜひ手に取ってみてください。
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⑤ コノスル スパークリングワイン ブリュット
タイプ:スパークリングワイン
シャルドネ、ピノ・ネロ、リースリングをブレンドした辛口スパークリングワイン。漫画『神の雫』(21巻)に登場し話題を集めたこの一本は、その品質の高さから「価格帯の倍以上のクオリティ」と称されるほど飛び抜けています。コノスルの革新的なワイン造りの精神が、泡の一滴にまで宿っています。
グラスに注ぐと、きめ細かい泡が静かに、しかし力強く立ち昇ります。洋梨やリンゴの優しい香りに、ほんのりとした柑橘のニュアンス。口に含むと凛とした辛口の飲み口が広がり、乾杯のひとくちから場の空気が変わるような品格を感じます。余韻は長く、心地よい。
食前酒として、シーフードや白身魚のカルパッチョと合わせて、あるいは牡蠣と一緒に——どんなシーンにも馴染みます。大切な人との食卓、記念日の乾杯にも。「スパークリングにこんなに満足したのははじめて」と言わせてしまう、そんな底力のある一本です。
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最後に
コノスルのワインをあらためて飲み比べてみて、僕はやっぱり確信しました。このクオリティで、この手頃さはおかしい。
1993年の創業以来、チリ全土の大地と向き合い、自転車で畑を巡る農業従事者たちとともに、コノスルは誠実にワインを造り続けてきました。その歴史と情熱が、一本一本のボトルに詰まっているんです。
赤ワイン、白ワイン、スパークリング——どれから飲み始めても、きっとコノスルの世界に引き込まれるはずです。自転車のラベルを見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。あなたの日常に、チリの風を。
クロフク編集長
EDITOR-IN-CHIEF
酒販業界に5年。営業・EC運営を通じて1000本以上のお酒と向き合ってきた経験から、本当においしい一本だけをご紹介します。